本校は、全寮制の私立中学・高等学校(全日制課程普通科)です。入学は随時受け付けており、不登校や中退者などの転入学・編入学も相談に応じています。

卒業生からのメッセージ

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私学でも少ない全寮制の本学を卒業していった先輩たちが、メッセージを届けてくれました。
悩んで、迷って、そして夢をかなえた先輩たちの話からわかるのは、卒業したからこそわかる学校の魅力。そんな先輩たちに中学・高校生活を振り返って、思い出や学んだことなどをお話しいただきました。


第21期卒業生 杉本和彦君 母校を訪問する
京都大学にて博士(理学)の学位を取得、ドイツで研究留学へ

白根開善学校には中等部1年から6年間生活しました。卒業後は、福山大学生命工学部に進学しました。配属された研究室で光合成の研究と出会いました。その後、九州大学大学院生物資源環境科学府の修士課程に進学し、光合成の研究を継続しました。ちょうど修士課程を終えた時に私の研究を担当していただいた先生が京都大学へ異動になったため、博士課程は、京都大学大学院理学研究科に編入学し今年3月に博士(理学)の学位を取得しました。4月からはドイツで2年以上、光合成の研究を行う予定です。
一般社会ではどのような環境であっても人と人が接するので、より良い人間関係の構築ということが重要になってきます。白根開善学校ではそういった、生きる教育が充実していると思います。私の人生には、紆余曲折があり、さまざまな人に支えられて現在があります。各大学の卒業で取得した学位の分野が異なることからもそれが分かると思います。福山大学では工学学士、九州大学では農学修士、京都大学では理学博士、を取得しました。また、白根開善学校に在学中に、どんなことがあっても諦めない力や、正しいことを最後までやり通す力が身に付き、現在も研究を行う上で大いに役立っていると思います。

 

 
高橋くん 平成16年度卒業
卒業後の進路:群馬県立農業大学校
実家に就農して三年目、まだまだ修行中です。スーパーやレストランに野菜を下ろしたり、小学校の食育として学校に野菜を届けたりもします。その中で生徒に野菜の話をしたりすることもあります。農業は体力的にも大変です。ハウスの中は下手をしたら40度近くにもなり、真夏の昼間のハウス作業は特に堪えます。しかし、種をまいて発芽したものが、時間を掛けて成長していくのを見るときは本当にうれしくなります。農業は「食」という重要な部分に関わるだけに、これからが楽しみな職種だと思います。

Q1.今振り返ってみて、白根開善学校の魅力とは何だと思いますか?
友達同士、先輩、後輩の隔たりなく、バカ騒ぎが出来ること。そして他の学校に比べて先生達と仲良くなれる事です。

Q2.在学中の一番の思い出を教えて下さい。
食堂の厨房の手伝いを三年間したことです。食堂での思い出はどれも楽しく、食堂の方々には大変お世話になりました。夕食の盛り付けをするときに、副菜が足りるかどうか、という加減が難しかったです。ささいなことですが、関わってくれた人が多くいる分、思い出も多くなるような気がします。

Q3.これから白根開善学校に体験入学をしようかと考えているみなさんに何かメッセージをお願いします。
一週間と短い期間ですが他の学校に比べ、話しやすい人がいっぱいいます。だからすぐに友達が出来ます。あと、普通の学校に比べて食事がうまいです。マジで!!

Q4.在校生によりよい社会人となるために、何かアドバイスがあったらお願いします。
いろいろなムカつく事もあると思います。しかし、我慢すれば将来、自分が上にたつ時にその経験が役に立つと思います。在校生の皆さん、頑張って下さい。

 


相川くん 平成13年度卒業
卒業後の進路:城西国際大学メディア学部
上場1部企業グループの電子商取引に特化したIT関連企業で、プロジェクトのマネージメントやWEBサービスのプロデュースを行っています。
大学在学中に六本木にあるクレジットカードオンライン決済代行業者でインターンシップを行った際、立ち上がったばかりの今の会社と出会い入社しました。渋谷のITベンチャー企業を大きくしていくことに、やりがいと楽しさを感じています。
主な仕事の内容は、電子商取引に関わること全般です。
インターネットでお店を開き、物販を行いたいというクライアントへ高機能でいて低価格なASPを提供しています。
日本でシェアNo.1になるために、クライアントより寄せられる声を元に、基盤システムの改善・新機能追加といった企画仕様書を作ります。部内や他部署を交え意見を調整し、稟議がFIXしたらリリース日を決め、開発部と連携してリリースまでマネージメントします。
より良いシステムにし、営業チームが販売しやすいものにしていくことが私の仕事です。
韓国に面白いインターネットのサービスがあれば、ローカライズして日本版としてリリースするなどといったことも行ってきました。韓国語は独学で勉強し、おかげで会話などは日常生活レベルまで習得することが出来ました。
IPOを行うことにより、あったらいいなと思われる会社から、世の中に無くてはならない会社へと成長させることが今の目標です。

Q1.今振り返ってみて、白根開善学校の魅力とは何だと思いますか?
大自然の中で仲間と共に強く生き抜くことが出来る環境であること、それが最大の魅力です。「強く生き抜く」ということは、私なりに次のように理解しています。
1)1学期毎に大きなイベント(行事)があり、様々な体験が行えること。
100km強歩は自分との戦いに勝つための最高のイベントでした。
2)親元を離れ集団生活を行うことで、甘えを排除し精神力が自ずと鍛えられる。
中学の入学時寮監だった先生が、高校から担任になり、卒業まで一緒でした。
第二の親でもあるわけですから、卒業のときは抱きついて泣いちゃいましたね。
それくらい先生との絆も強くなります。

Q2.在学中の一番の思い出を教えて下さい。
2年連続マラソン大会で優勝したことです。あれは爽快でした。1位でテープカットを行い、拍手喝采で迎えられるのは最高に気持ち良かったです。
それと、バスケ部を通じて得た青春です(笑)もちろん恋もいっぱいしましたよ。
あとは生徒会で行事の企画や進行役を行ったことです。人前に出てなにかをすることに楽しさと快感を覚えたのもこの頃でした。
それからは積極的に弁論大会に出場したり、食堂でお手伝いしたりと、必死に多忙な自分を演出しました。楽しい思い出でいっぱいですね。

Q3.これから白根開善学校に体験入学をしようかと考えているみなさんに何かメッセージをお願いします。
今は自宅に居ながら通信教育で単位を取り、卒業できる制度が出来ました。しかし、家に引きこもったまま卒業資格を取り、社会に出てからそのまま、上手くやっていけるなんてそんなに甘くないと思います。
体験入学を行い、仲間と時間を共にする楽しさを実感してください。少なくとも、生きる楽しさを“体験”を通じて感じることが出来ると思います。白樺などの多くの緑。冷たくて美味しい水。自然そのものが体中の細胞を活性化していくことでしょう。
開善学校でしか得ることのできないものを、余すことなく体験してきてください。

Q4.在校生によりよい社会人となるために、何かアドバイスがあったらお願いします。
部活に入って汗を流したり、食堂に入ってお手伝いしたり、夜の塾に参加して先生から個別に指導してもらったり、何でもいいからトライしてみてください。
夢中になれることを見つけてやり続けることで、開善に居ることが楽しくなりますよ。
卒業後に学生生活を送る皆さんは、授業だけでなく自ら教授の部屋を訪れて、学ぶべきことと仕事をもらってみて下さい。興味のあることなど、とことん教授と話をし、勉強したい気持ちを伝えることが一番大切だと思います。アルバイトに精を打ち込む学生時代なんてもったいないです。
お金が必要なら奨学金をもらって、社会人になってから返済すれば良いと思います。
あと自分を成長させる良い方法があります。
私は、自分を商品化してアピールすることで成長できたと思います。
出来ないことでも、ぜひ出来ると言って興味をひきつけてください。そうすれば何が何でもやり遂げなくてはならない状況になるので、必死に勉強することが出来るかと思います。結構オススメの技です。

 

 
北野くん 平成11年度卒業
卒業後の進路:学校法人ホンダ学園 ホンダテクニカルカレッジ関東
専門学校卒業後、自動車整備士として、約7年間自動車販売会社に勤めました。その後更なるステップアップを目指し、現在自動車メーカーで、日本を含め全世界への整備資料の作成業務にたずさわっています。

Q1.今振り返ってみて、白根開善学校の魅力とは何だと思いますか?
一般の学校を卒業した人よりも、集団生活を行うことで、社会に出てもどこでも対応できる能力が、上回ることが出来たと思います。

Q2.在学中の一番の思い出を教えて下さい。
在学中の思い出は、放課後のランニングです。
ある日、先生から「一緒にランニングをしないか?」と誘われ、軽い気持ちで始めました。特に運動が得意でなかった私は、だんだんと楽しくなり継続して行いました。大げさかも知れませんが、今の自分があるのはその出来事があったからだと思っています。
授業の思い出は、高3の授業で書いた「5年後の自分への手紙」です。当時の私は、当たり前ですが軽い気持ちで書きました。卒業して5年後に届いた手紙には、当時軽い気持ちで書いた「自分へのメッセージ」が綴られていました。その中に、自分がいずれ海外で働きたい、という思いも綴られていたのです。自分が前職を辞めてもっと広い世界を見たくなったのも、その手紙がきっかけでもありました。

Q3.これから白根開善学校に体験入学をしようかと考えているみなさんに何かメッセージをお願いします。
誰でも、初めてすることは大変なことだと思います。街にいるのとはギャップがありすぎてネガティブになると思いますが、長い人生の内のたったの一週間だと思って頑張って下さい。入学ししばらくすると、自然に慣れると思います。このギャップを克服することで、進学や社会に出てしばらくすると、大きな自信になると思います。

Q4.在校生によりよい社会人となるために、何かアドバイスがあったらお願いします。
私は2種類の職種を経験しました。専門学校を卒業し、まずは整備士としてカーディーラーに就職しました。整備士という職業は、車やバイクが好きだからといって続くものではありません。趣味で自分の車やバイクを改造するのとは、分解・組付けする点以外は、かなりかけ離れています。特に求められるのは正確さとスピードです。いち早く故障診断を行い、いかにそれに基づいた正確な整備をするかが、求められます。そして、常にステップアップの為の研修や資格取得にチャレンジすることも必要になります。
その後私は、自分のステップアップを考え、現在の職種に移りました。現在の職種は、現場の整備士が使用する資料のために、実機を分解・検証し作成する業務を行っています。自分が行っている箇所は、誰でも行えるという訳ではなく、整備経験者に限られる職になります。
社会に出て感じた事は、皆そんなに差は無いという事でした。どんなにいい大学を出てエリートと呼ばれる人も、仕事のキャパはあるし、その人に出来ないことは沢山あります。社会に出てからの最大の強みとなるものは、資格と経験だと思います。どんなことでも継続して行うことで自信になり、自分を成長させてくれると思います。

 


平山くん 平成11年度卒業
卒業後の進路:早稲田美容専門学校
現在、東京の美容室に店長として勤務。

Q1.今振り返ってみて、白根開善学校の魅力とは何だと思いますか?
大自然の中、少人数・全寮制のもとで、一般の学校では深く体験できないことを学びました。それは、他人との共存や連帯です。各地方から集まった仲間との交流で、その人の考え方や憂いを、洞察することを学びました。そして、自分の人間力(気品や叡智)を養うことが出来る環境でもありました。何よりも、その人の「過去のこと」で全てを判断せず、「中身」を重視して、これからを温かく見守ってくれる先生方が多いということです。不便な大自然の中で「自分で考え、行動する」といった、気骨や自立を学ぶことの出来る場所だという事が、魅力だと思います。

Q2.在学中の一番の思い出を教えて下さい。
一番の思い出は、高校卒業最後の日に頂いた色紙です。
そこには、在校生や先生方からのメッセージがたくさん書かれていました。その真ん中に、校長先生から一人一人違うメッセージが書かれていました。私は「山坂を地力で越えた」と書かれており、号泣したのを憶えています。

Q3.これから白根開善学校に体験入学をしようかと考えているみなさんに何かメッセージをお願いします。
私は中学2年の時に体験入学をし、高校卒業までの5年間を過ごさせて頂きました。今でも憶えていますが、小倉の川で車を降り、体育の授業から参加させてもらいました。その際、だんだんと親の車が離れていくのを見て、とても寂しい気持ちになりました。誰も知らない人の中に入り、知らない場所で自分は何が出来るのだろう?と考えていたのを、今でも鮮明に憶えています。しかし、終わってみればその一週間で友達も出来、「早く戻って来いよ!」と言ってくれる仲間も出来ました。その一週間は、あっという間の出来事でした。大事なのは考え方だと思います。「1週間、嫌だなぁ~。長いなぁ~。」と思ってはじめるのと、大袈裟かもしれませんが「もう自分はここしかない!」とか「ここでうまく出来なければ、何処にいってもうまく出来ない!」と思ってはじめるのか?後者の方が、友達も出来る可能性が高いと思います。

Q4.在校生によりよい社会人となるために、何かアドバイスがあったらお願いします。
今の会社に入り、早いもので9年目になりました。今の自分があるのも開善学校のおかげだと本当に思います。美容師になろうと志したのも開善学校でした。最後まで自分と付き合ってくれた恩師の先生方や周りの友達、両親がいたからこそだと、今では思います。卒業し、年数を数えると深くしみるように感じてきます。もちろん、在学中は思いませんでした(笑)。このHPの依頼も、その時の恩返しが少しでもできたらと思い、二つ返事でさせて頂いています。
「嫌なことがあれば辞めよう」とか「あわないから違うことをしよう」という、思いたった気持ちや直感を信じることは、間違いではないと思います。しかし、1週間、1ヶ月、1年でその物事の善し悪しは、正直分かりません。仕事もそうだし、人に対してもそうだと思います。9年目の自分も今になって気づく楽しさや喜びもあります。反対に、今でもこの仕事を選んで良かったとは思いますが、向いているとは思いません。楽しいことばかりが、あるわけではありません。うまくいかない事の方が多いです。だからこそ、立ち向かう価値があるのだと思います。在校生のみなさんも頑張って下さい。

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